<英検2級の1次試験の構成について>
2級の一次試験はマークシート方式です。
語い・文法・読解などの理解度を測る筆記試験(75分)、会話や英文を聞いて質問の答えを選ぶリスニングテスト(約25分)があります。
<2級一次試験の問題>
英検2級は、高校卒業レベルと想定されている試験ですので、準2級と比較するとちょっと難しく感じるかもしれません。文法をしっかり理解しておくことはもちろんですが、ボキャブラリーの幅もかなり広くなっています。試験の傾向を知る上でも過去問題集などを解いておくことをお薦めしますが、それ以外にも出来るだけ多くの英単語・熟語に触れておいてください。
まず、過去の主な問題形式を見ていきましょう。筆記試験は、以下の6つの大きな設問で構成されています。
問題①:短文空所に語句を補充(20問)
問題②:長文空所に文を補充(8問)
問題③:長文(Eメールなど)の内容選択(12問)
問題④:短文中の語句の並べ替え(5問)
問題⑤:会話の内容一致選択(15問)
問題⑥:文の内容一致選択(15問)
2級リスニングテストは第1部と2部があります。
第一部:対話を聞き、対話についての質問に対して最も適切なものを選択(15問)
第二部:英文を聞き、内容についての質問に対して最も適切なものを選択(15問)
*解答時間は一問につき10秒となっています。
<押さえておきたいキー・ポイント!!>
短文や会話文の空所をうめる問題は、応答や文脈の内容・要点をしっかり確認することがケアレスミスを避けるためにも重要です。それでは、英検2級に必要不可欠な文法を押さえておきましょう。
―句動詞・前置詞―
2級試験では、できるだけ多くの句動詞・前置詞を知っておくことが得点アップにつながります。
●offのつく句動詞
・call (something)off:~をキャンセルする
(例文)The meeting has been called off.
(会議はキャンセルされた。)
・put (something) off, put off (doing something):~を延期する
(例文)The football match has been put off until next week.
(サッカーの試合は来週に延期された。)
●takeのつく句動詞
・take after (someone):~に似る
(例文)She takes after her mother.
(彼女は母親に似ている。)
・take off :離陸する
(例文)This plane will take off soon.
(この飛行機はまもなく離陸します。)
・take over (something):引き継ぐ、肩代わりする、乗っ取る
(例文)Mr. Smith will take over it when Mr. Brown retires.
(ブラウンさんが退職したらスミスさんが引き継ぐでしょう。)
●動詞+前置詞(into)
・break into: 侵入する
(例)My house was broken into by someone last night.
(昨晩私の家に誰かが侵入した。)
・divide into:分ける
(例)The book is divided into three parts.
(この本は3部に分けられています)
●動詞+前置詞(on)
・insist on:主張する
(例)She insisted on going to the amusement park.
(彼女は遊園地に行くといって聞かなかった。)
・rely on ~:~を信頼する
(例)You can rely on me.
(私を信頼してください。)
―助動詞―
2級試験ではmayやmight、あるいはcouldなどの助動詞がよく使われています。それぞれの用法をしっかりと頭に入れておきましょう。
●may、mightの使い方
・mayやmightは、「~かもしれない」「~することもあるだろう」など、何かの可能性について語るときに使われます。その場合、mayやmightのどちらを使ってもかまいません。
(例)It may be true. = It might be true.
(それは、本当かもしれない。)
(例)He might go to Tokyo. = He may go to Tokyo.
(彼は東京へ行くかもしれないよ。)
●「依頼」や「許可・リクエスト」に用いるcould
何かを依頼したり許可を求めるとき、couldを使う場面は非常に多く、2級試験にも多く見られる表現の一つです。
依頼
・Could you ~?:~してくれませんか?
許可・リクエスト
・Could I ~? : ~したいのですが
・I wonder if I could ~?:~してもよいですか?
*{Do you mind if I ~?:~してもよいですか?}という言い方もあります。
―動詞+目的語+to不定詞―
動詞+目的語+to不定詞の形を使って「だれだれに~するように~する」という言い方は2級試験に頻繁に出題されていますので、確実に答えられるように練習しておきましょう。
・A want B to ~:AはBに~してもらいたい。
(例) I want you to clean this room.
(あなたにこの部屋を掃除してもらいたい。)
・A force B to ~:AはむりやりBに~させる
(例) She forced me to write a letter.
(彼女は私にむりやり手紙を書かせた。)
<2級二次試験対策>
二次試験は個人面接形式です。
簡単な挨拶の後、文章とイラストの描かれた「問題カード」を20秒間黙読し、その後、音読します。続いて、面接官が5つの質問を英語でしますので、その質問に英語で答えます。約7分間の試験です。
音読は、はっきりと、落ち着いて。慌てないことが肝心です。また、質問に対する答えは、短く単語だけで答えるのではなく、しっかりと文章の形にして答えてください。
合否の判定
●一次 筆記試験とリスニングテストの合計点(75点)で判定。
●二次 音読と質問応答(応答内容・発音・語い・文法・語法・コミュニケーション意欲や態度の評価)などを総合的に判定。